ジャクソンホール会議を受けての金利織り込み状況(2025/08/25)

 こんにちは、Akiです!

直近のS&P500の動きと関連ニュース(2025/08/19)でも少し言及しましたが、ジャクソンホール会議におけるパウエル議長の講演が行われましたね。それを受けて、市場ではどのくらい利下げの可能性を見込んでいるのか、見ていきたいと思います。

なお、利下げの動向によって株価への影響もあるとは思いますが、私も含めて長期積立を行っている人は”これくらいは上下するかもな”という心づもりで、一喜一憂せずに坦々とやっていきたいですね。それならば市場の動向を見る意味はないのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、こういった値動きの可能性がある、というのを理解したうえで何もしない(坦々と積み立て続けるだけ)というのが大切だと思います。狼狽して変なことをしないためにも有益かなと思いますので、見ていきましょう。


パウエル議長の発言の超サマリ


  • 労働市場のバランスは特殊な状態であり、下振れリスクの高まりを示唆しているとの発言。
  • 関税価格上昇の圧力が持続的な物価上昇を発生させる可能性を指摘。
  • 「金融政策が引き締めの領域にあるため、ベースラインの見通しと、リスクのバランスの変化は、政策スタンスの調整を正当化する可能性がある」と明言
市場は政策スタンス調整の正当化発言を9月利下げ示唆と受け止める傾向が強まっているとみられます。


利下げ見込みの市場織り込み

Fed Watch Toolより、現在~1か月前までの市場の金利予想を比較したグラフを持ってきました。

  • 1か月前の時点では、下記でした。
    • 4.25-4.50のレンジを予想していた人:約36%
    • 4.00-4.25のレンジを予想していた人:約62%
  • 1週間前の時点は下記のように大きく変わっています。
    • 4.25-4.50のレンジを予想していた人:約17%
    • 4.00-4.25のレンジを予想していた人:約82%

そこから昨日や本日時点まで、大きく変わっていません。つまり、パウエル氏の発言を受けて昨日~今日で利下げの予想はあまり変わらなかったということですので、既に4.00-4.25のレンジまでの利下げは市場に織り込み済みということになります。このままで9月に予想通り利下げがあれば、株価が大きく変動する可能性は低そうですね。


9月以降の市場の利下げ予想


さて、9月以降の利下げ予想についても見ていきたいと思います。


青色のところが予想のボリュームゾーンになっています。市場予想がそこですので、それ通りであれば織り込み済みの株価のまま大きく変動はなく、その予想から上振れ/下振れすると値動きが大きくなるであろうと予想できます。

2025/09/17のタイミングでは、前述の通り4.00-4.25のレンジを予想されている人が多く、83.2%になっていますので、そちらが青色になっています。9月に1回目の利下げがなかった場合、株価は下がりそうですね。さすがに示唆されている通り、有りそうな気はしますが。

また、10月の時点では42.7%の人が2回目の利下げを予想しており、3.75-4.00のレンジを見込んでいますし、12月には47.8%の人が同じレンジを予想しており、一番多くなっています。市場としては9月以外にも年内でもう1回の利下げがあるのでは?と見込んでいることになりますね。

パウエル議長の発言から、年内1回は確実にありそうだなー、と思いましたが、2回目はどうなるんでしょうね。こちらの市場の織り込み状況は随時変わっていきますので、しばらく時間を置いたらまた確認してみたいと思います。株価の値動き自体には一喜一憂してはいけませんが、こういった経済の動き自体は面白いな、と思います。

さて、みなさんはどう予想されますか?

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