ラストエリクサー症候群のための資産取り崩しシミュレーター
こんにちは!Akiです!
みなさん、いかがお過ごしですか?
前回の記事から少し時間が空いてしまいましたが、コツコツ積み立てを継続して頑張っています。積み立てていった先の話として、いつどれくらい使っていけばよいか考えられていますでしょうか。
そこで、今日は取り崩しシミュレーターの話です。
取り崩せますか?
ラストエリクサー症候群ってご存知ですか?
ラストエリクサー症候群とは、RPG(特にFFシリーズ)において、効果が最強かつ入手困難なアイテム(ラストエリクサー)を「もったいなくて使えない」ため、結局クリア時まで一度も使わずに温存してしまうプレイスタイルや心理を指す俗語です。
私はまさにそれで、ラストエリクサーは使えずにゲームを卒業しているタイプです。これが資産の取り崩しに関しても発生してしまうわけです。つまり、なんかもったいなくて取り崩せない・・(お金は使わないと意味がないのに・・!)
みなさんは取り崩せますでしょうか?投資のための節約
なぜ取り崩せないか?
死ぬまでの途中で足りなくなってしまうことに不安を覚えてしまうことが原因だと思います。なので、できる限り働き続け、稼ぎ続けようとしてしまう。
しかしながら、人生の時間は有限なので、稼ぐことに時間をつかいすぎるとバランスが悪くなってしまいます。いわゆる”DIE WITH ZERO”の書籍で言われているように経験に使うことや、早期に使うことで効果を高めたりすることを意識できると良いのは分かっているつもりですが、”何か不安”で踏ん切りがつかないのではないか・・・と思います。
絶対に消えない、消せないリスクは受容する
具体的な不安は、いくつか種類があると思いますが、個人の努力の範囲ではどうあっても回避できないものもあるかなと思います。これらについては受容する(そうなったら受け入れる)しかないので、”心配しても意味がない”と割り切ることも必要かなと思いました。
- 資本主義自体が崩壊する(現行資産の移行もできない)
- 何らかの理由(世界大戦、隕石落下、etc...)で地球が滅亡に近い状態になる
このあたりはFIREしていようがしていまいがどうにもならないレベルの話かなと思います。
また、リスク資産を持っている場合のモンテカルロシミュレーションをした際にワーストケースでは資産が枯渇する可能性がゼロにはならないですが、天文学的確率で不運が重なった場合も含まれているので”気にしすぎてはだめ”なのだと思います。例えば、株式想定の場合、取り崩し額を投資額の1%程度にしても40年間運用すると0.5%程度は途中で資産が枯渇してしまいますが、レアケースすぎるので気にしていては先に進めません。
対応を調整できるリスクは定量的に対処する
そうは言っても他にも不安につながるリスクがあります。それらの大半は、コスト(時間やお金)をかければ対処ができるものもあると思います。資産運用関連のもの以外も含めて、そこにどれだけコストをかけるかは、リスクの大きさ次第だと思います。
資産の取り崩しについては、過去のリターンやリスクからシミュレーションすることができますので、ライフプランと合わせて取り崩しのシミュレーションすることが多いのではないでしょうか。よく利用されるのは、モンテカルロシミュレーションですね。いろいろなサイトでもトリくずシミュレーションが提供されていると思います。
ここで何割くらいの資産生存率(取り崩し期間中に資産がゼロにならない確率)であれば、取り崩しに踏み切れますか?ちょうど資産を使い切ることができれば、文字通りDIE WITH ZEROになりますが、その成功確率が何%だったら意思決定できますか?
ラストエリクサー症候群の方は、100%じゃないと無理!と思われるかもしれません。私も似た気持ちです・・がそんなことを言っていては、一生FIREできないので現実的にはどこかで折り合いをつける必要がでてきます。そもそも死ぬときに資産ゼロを目指すのは理想論すぎるので、ちょっと残るぐらいを目指すほうがいいのではないか?と思いませんでしたか?
DIE WITH X万円以上の確率も計算する
ラストエリクサー症候群の仲間のためにDIE WITH X万円以上(取り崩し期間の終了時点でX万円以上残っている)の確率も計算するシミュレータを作成しました。
題して、
ラストエリクサー症候群のための
資産取り崩しシミュレーター
です。
- 初期投資額
- 現在投資している資産の総額(万円)。取り崩し開始時点の運用資産額を入力。
- 毎月の取り崩し額
- 毎月引き出す金額(万円)。生活費など定期的に必要な額を入力。
- 想定リターン(年率)
- 運用対象が1年間で期待できる収益率。安定運用では3〜5%、株式主体の積極運用では7〜9%程度が目安。
- 想定リスク(年率)
- リターンの変動幅(標準偏差)。安定運用(債券中心)では5〜10%、株式主体の積極運用では15〜20%程度が目安。値が大きいほどリターンのブレが大きく、大きなマイナスになる可能性もある。
- 取り崩し期間
- 資産を取り崩す年数。退職後の生活年数の見込みを入力。1〜60年の整数。
- Die with
- 期間終了時に最低限残しておきたい資産額(万円)。この金額以上で終えられる確率を別途表示します。0で通常の生存率と同じ。
取り崩し期間の終了時点で残っていてほしい資産額を”Die with xxx 万円”の項目に入力することで、その成功確率も計算することが可能です。
上記の条件で計算した場合の結果は下記のようになります。
- 資産生存率
- 取り崩し期間終了時に資産が残っている確率。Die with zero以上(=資産を使い切るか、まだ残っている)で終えられる確率。
- Die with ○○万円以上
- 取り崩し期間終了時に指定金額以上の資産が残っている確率。
上記の例ですと、少なくとも1000万円残るであろう確率も計算しています。より安心めに資産を残したい場合は、こちらの資産額を調整することで2つの条件で同時にシミュレーションできます。
実際に安心できるか
上記の例では、1000万円以上残すケースでは91.3%しか成功しないじゃない!と思われましたか。その通りです。でも、DIE WITH ZERO以上の成功確率とくらべて2%程度しか変わりません。長い運用期間を経ると残す金額の目標は1000万円だったとしても、成功率に対しては誤差に近いかもしれない・・ということが分かります。
このあたりの金額については、調整して安心できるラインを見極めていただければ幸いです。
他に何ができるか
シミュレーションしてみると分かりますが、取り崩し初期の数年間の間に不運(大暴落など)が重なると元本が減りすぎてじり貧になる、逆にその期間を乗り越えると資産が減らなくてお金が余り過ぎてしまうということが分かります。
そのため、初期の数年間分の生活費は多めにリスクの低い資産(現金、短期の優良債権など)にて保持しておくことだけでラストエリクサー症候群のかたもFIREの決断がしやすいのではないでしょうか。むしろうまくいった際はお金を有効活用するために何に使うかに頭を悩ませられるのでは・・!
おわりに
私は生粋(?)のラストエリクサー症候群ですが、人生トータルでみたときに幸福量を最大化したいと思っています。その足かせになる心理バイアスだと思うので、うまくコントロールしていきたいですね。みなさんもシミュレーションを活用してみていただけると嬉しいです。
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