投資での失敗談(数百万円の損失出しちゃった話)
こんにちは、Akiです。
前回の記事 "投資を始めたきっかけは何ですか?"で、大学卒業後の経緯として
> 勢いあまってリスクの高い投資(ほぼ投機)で大失敗
> インデックス投資を再開
という流れで今に至る、という話を記載しました。失敗談は話すのが辛い・・ですが、自分の振り返り&反省としても良いと思いますので書きます!また、誰かの参考になると幸いです(ならないと思いますが・・!)
一応、本題に入る前に注意です。
結論でも書きますが、取り上げる投資対象の商品やアセット自体が悪いわけではなく、私の買い方が悪かっただけですので、それらを卑下したりするのが目的ではございませんので、悪しからず。
閑話休題。
資産形成の遅れについての焦り(約8~9年前)
当時、大学時代にお試しで少し買っていた投資信託を除くと、ほぼほぼ貯金だけしていました。明確に記録が残っているわけではないのですが、金額は1000~1500万円ちょっとくらいだったような記憶があります。
会社同期の結婚式があり、2次会開始を友人たちと喫茶店で待ちながら談笑していたときのことです。お金回りの話についてオープンな人がいまして、3000万円台後半くらい貯めているという話を聞いたのです。その人は私と家族構成も異なり独身&会社寮でしたので入金力も高かったでしょうし、貯め方もFX等をやってかなりリスクの高めの投資を行っていたようでした。その人の状況的には、かなりリスク許容度が高めのようでしたので、自分と比べても意味はないのですが、"そんなに差があるのかー!?"と驚いた記憶があります。
また、会社の仕事のほうも中堅どころになり、ストレスが高まってきていました。今思えばですが、やや精神的に疲弊していて早く金銭的には楽になりたい、という考えが頭をよぎっていました。
暗号資産(仮想通貨)の購入と暴落
そんな焦りを感じている中、盛り上がっている投資対象がありました。そう、暗号資産(仮想通貨)です。当時は"寝て起きたら増えてる”みたいな話も出始めていたころでしたが、そこに飛びついてしまったのです。
2017年の夏~秋ごろから総額では1000万円弱ほど、以下のような銘柄を購入しました。オルトコイン(ビットコイン以外の暗号資産を指す)の中でも、草コインと呼ばれるものも購入していました。"To the Moon(月まで届きそうな勢いで価格が上がっていることから生まれたスラング)"の夢を見てしまったのです。
- Ethereum
- XRP
- XEM
- XP
- Bankera
ちょっとだけマイニングしてみたものなども含めると他にもありましたが、購入したのは上記だったはずです。ビットコインを買っていないあたり、Moonの夢を見すぎていますね。リスク許容度を超えてボラティリティの高いものに手を出してしまっていました。
そして2018年の年明け後、仮想通貨取引所の大規模なハッキング被害があり、約580億円相当の不正流出が発生しました。私は流出の直接の被害には会いませんでしたが、この事件を契機に(特に草コインは)暴落となっていったと記憶しています。草コインは100分の1程度になったものも多かったのではないでしょうか。
例としてXEMのチャートをZaif様のリアルタイムチャートのデータから引用します。1か月足で2018年1月頭からのデータが見れるようです。ちなみに2017年後半は右肩上がりでした。
引用:https://jp.investing.com/crypto/nem/xem-jpy-chart
暴落後の対応
下記についてはある程度、価格が戻ったタイミングで売却しました。元本は割っていたはずなので、損切という形ですね。
- Ethereum
- XRP
派生のコインも含めて一方で価格が戻らなかったものは、現在も塩漬け状態です。おそらく、今後もどうにもならない気がしますが、どうでしょうね。
- XEM(XYMも含む)
- XP
- Bankera
トータルでは数百万のマイナス、という状態となりました。勉強代でした・・というにはちょっと痛すぎますね。
反省と結論
さて、何が悪かったのか。
- リスク許容度を超えた投資を行ってしまっていた
一言で言いますと、これに尽きるかなと思います。焦りから非常にボラティリティの高い商品に資産の多くの割合をつぎ込んでしまい、自分自身のリスク許容度を全く度外視している状態だったのです。インデックス投資であれば、”最悪半分にはなることを許容する”みたいな話がありますが、草コインについてはゼロになってもおかしくない、と頭では分かっていたつもりでも、高いボラティリティで増えていく含み益に目が眩んでいましたね。
つまり、暗号資産に投資をしたこと自体は悪くないのですが、リスクの大小を考慮した資産割合になっていなかったということです。では、どのくらいが良かったのか考えてみます。100倍になるかもしれないけれども100分の1になる(ほぼゼロになる)かもしれないアセットであれば、私の場合は総資産の5~10%程度に抑えておくべきだっただろうなと思います。当初は含み益がどんどん増えていっていたので、自信過剰バイアスがかかっておりました。人間なので何らかのバイアスがかかってしまうことは避けられませんが、"そういうものがある"と認識したうえで、意識的に考え・判断を是正できるように仕組化していきたいですね。
暴落の対応後は、インデックス投資を早々に始めて今にいたりますが、この失敗から得た教訓は今も役に立っています。
- インデックス投資でも暴落する可能性があることを常に意識する
- 個別株ほどではないですが、半分くらいはあり得る
- インデックス投資は時間をかけてゆっくり取り組むものであり、焦ってはいけない
- 市場に居続けることでリスクプレミアムを得続ける
- 平時に決めている投資ポリシーを守る
- 生活防衛資金を少し厚めに持つ+投資余剰資金を持っておき、暴落時にも追加購入できる余力を残すことで精神の安定材とする
- 下がった時の精神的ダメージを軽減
- アセットの中長期的な傾向を理解しておく
- ※暗号資産の場合は歴史が浅く情報が少なかったり、草コインにいたっては歴史自体がないものであることをしっかりと理解しておくことでリスク許容度についてよく考えることができたはずでした。
特に1つ目については、実際に暴落を経験しておかないと”頭で分かっている”だけの状態とはリスクへの認識が異なる気がします。生活防衛費があり、暴落しても生活に影響がない状況であっても精神へのダメージは平時に想定しいていた以上にくるものがあるはずです。中長期的な目線での取り組みであることを心に刻んでいきたいですね。
また、FIRE(リタイアまで)達成後は、よりディフェンシブな取り崩しの運用方法を考え、実践していく必要があると思います。このあたりは、まだ私の中でもこうしたほうが良さそう、というのが固まっていないので、これから考えていきたいですね。
(最後に重ねて申し上げますが、私の買い方がまずかったのであり、暗号資産自体が悪いわけではありません。)
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