2025年7月 経済・物価情勢の展望(展望レポート)サマリ、変動金利への影響について

 こんにちは、Akiです!

日銀から2025年7月の経済・物価情勢の展望(展望レポート)がでましたね!本記事では、その内容をかいつまんでみていきたいと思います。全体を読む時間がない方も大枠をとらえておくことに損はないので、流し見でもしていってください。中身の本体は後半に記載していますので、レポート自体の存在自体を既にご存知の方は前半は飛ばしてしまってくださいませ。


経済・物価情勢の展望(展望レポート)とは


日本銀行は年4回(通常1月、4月、7月、10月)の政策委員会・金融政策決定会合において、先行きの経済・物価見通しや上振れ・下振れ要因を詳しく点検し、そのもとでの金融政策運営の考え方を整理した「経済・物価情勢の展望」(展望レポート)を決定し、公表しています。

こちらのリンクに説明資料がアップロードされていますので、原文を見たい方はどうぞ。
https://www.boj.or.jp/mopo/outlook/index.htm

中身を読む意義としては、下記のようなものが挙げられます。

  • 日本経済の「公式な見通し」を把握できる
    • 日本銀行が最新のデータや国際環境を踏まえて作成するため、国内で最も権威あるマクロ経済予測の一つ。
    • 成長率(GDP)、物価(消費者物価指数CPI)、金融政策の方向性など、将来の日本経済に関する基本的な見取り図が得られる。
  • 金融政策の意図を理解する
    • 金利政策(短期金利・長期金利の操作)、量的緩和などのスタンスは、このレポートに示される経済・物価見通しと不可分。
    • 「日銀がなぜ金融緩和や引き締めを行うのか」を理解する手がかりになる。
    • 投資家や企業経営者にとっては、市場金利や円相場の動きを読む上で重要。
  • リスク要因の整理に役立つ
    • 展望レポートでは、見通しに対する「リスクバランス」も提示される。
      • 例:海外経済の減速リスク、エネルギー価格の変動、為替相場の影響など。
    • 経済の先行きにおいて「不確実性がどこにあるか」を把握でき、経営や投資のリスク管理に応用できる。
  • 政策・経済の対話の基盤となる
    • 政府、企業、金融機関、学者など、幅広い主体が経済政策を議論する際の共通の参照点。
    • 一般のビジネスパーソンや投資家にとっても、「公式見通しを前提に自分のシナリオを組み立てる」ことが可能。
  • 自分の経済観と照らし合わせられる
    • 公表される数字や見通しはあくまで「日銀のシナリオ」であり、必ずしも実現するとは限らない。
    • そのため、読者は「自分の予想」と比較し、相違点を確認することで経済の理解を深められる。


ちなみに我が家としては、住宅ローンをがっつり組んでいるため、政策金利がどのようになっていくのか見通しを立てるためにとても気になる内容です。


経済・物価情勢の展望(展望レポート)基本的見解のサマリ

さて、本題。私の独断と偏見でサマりますと、下記のような感じかなと思います。

概要(基本的見解)

  • 経済見通し
    • 海外経済の減速が当面の日本経済を下押し
    • 金融環境は緩和的で、のちに海外経済の回復に伴い日本経済も改善へ
  • 物価見通し(CPI、生鮮食品除く)
    • 2025年度:前年比 2%台後半
    • 2026年度:1%台後半へ低下
    • 2027年度:2%程度に戻る見通し
  • 前回(4月見通し)との比較
    • 成長率はほぼ変わらず
    • 物価は2025年度が上振れ、26~27年度は同程度
  • リスク評価
    • 海外経済・通商政策・為替市場などに不確実性
    • 経済見通しは下振れリスクが大きい
    • 物価見通しは上振れ・下振れバランスが概ね同等

物価見通しのところは、生鮮食品を除くもの(いわゆるコアCPI)なのでそれが2%前後なので目指すインフレ率には近いのかもしれません。ただ、生鮮食品は大変値上がりしております。そのためCPIはもっと高くなっているはず・・・辛いですね。


金融政策運営


  • 実質金利は極めて低水準
  • 見通しが実現すれば金融緩和度を段階的に調整、政策金利を引き上げる方向
  • 国内外の経済・物価・金融市場を注視し、柔軟に対応

結論としては、見通し通りなら政策金利は上げる、という方針のようですね。見通し自体は結構現実的な気がしますが、国民生活としては全然楽になっていないので、投資をしていない層は先にダメージを受けてしまいそうです。

まとめ


政策金利については、やはり基本的に上げる方向なのは変わらず、というところですが、見通しに対して上振れるか下振れるかしだいで、時期がまだ分からないですね。ただ、経済については2025年~2026年は下振れリスクのほうが大きいという見解のようですので、その間は利上げに慎重になってくれる(後ろ倒ししてくれる)可能性もあるかなー、と思いました。そうすると2025年中は据え置きで、2026年中に様子をみてちょっと上げる、という形になるかもしれません。

いずれにせよ、上がるという方向からは変わらないので、住宅ローンを変動金利で借りている方は、今後も上昇に備えましょう。私の場合は、5年ルールのない契約内容になっているため、速攻で返済額が上昇します!

さて、本日は基本的見解の部分をサマリとしてまとめましたが、いかがでしたでしょうか。もう少し詳しい背景資料も提供されていますので、週末にでも読んでみようと思います!投資をしていると、こういうことにも興味がでて知識が深まっていくのが良いですね。




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